
鶴岡の食文化の特色は、
豊かな自然が育む多様な食材
「生きた文化財」といわれる在来作物たち。
二十四節気いつきても、たくさんの旬が出迎えてくれる
食材の宝庫なのです。



たくさんの旬食材を使った、
新しく美味しいメニューを用意しているぞ。
鶴岡のグルメをぜひ味わいにきてほしいのだ!

軟白ねぎ
【 なんぱくねぎ 】
せいめい
清明
4/4ごろ
生でも甘い越冬ねぎを召し上がれ
庄内の冬の味覚の代表でもある軟白ねぎは、上品な甘さとみずみずしさ、軟らかさが特徴です。12月から収穫が始まるのは、越冬のためにねぎがでんぷんを糖化させることでいっそう甘みを増したものに仕上がっているため。サラダや浅漬け、天ぷらなど活躍の場も多く、ぜひ味わっていただきたい逸品です。
アオサ、アンコウ、アケビの芽
、野ゼリ、冬越え藤沢カブ、フキノトウ
庄内山菜
【 しょうないさんさい 】
こくう
穀雨
4/20ごろ
庄内の恵みたっぷりの山菜を味わう
庄内平野ではその豊かな自然の恵みを受けた、アイコやこごみ、たらの芽や赤みずなど様々な山菜が採れます。山菜たちは春から初夏にかけての市場に出回り、丁寧にアク抜きされた後はおひたしやてんぷらなどで採れたてならではのみずみずしさとともに味わいます。
サザエ、ニジマス、葉ワサビ
、山ウド、アスパラソバージュ、菜の花
行者にんにく
【 ぎょうじゃにんにく 】
りっか
立夏
5/5ごろ
8年間で蓄積する至高の香りと旨み
種まきから収穫するまで8年もの年月を必要とする山菜・行者にんにく。庄内の在来系統は形が良く、茎の一部が赤色なのが特徴です。生のまましょうゆ漬け、お浸し天ぷらなどで食べると、にんにくのような独特の香りとともに楽しめます。
舌ヒラメ、ワタリガニ、山ウド
、野ニンジン、春キャベツ、カリフラワー
月山筍
【 がっさんだけ 】
しょうまん
小満
5/21ごろ
月山の恵みたっぷり。風味豊かな万能筍
出羽三山の主峰である月山では、初夏の時期に根元が大きく湾曲した笹のタケノコ・月山筍が旬を迎えます。身が白く柔らかい月山筍は、アクが少なく独特の風味と甘みがあり、麹仕立ての味噌汁や天ぷらなどでも楽しめます。
甘鯛、口細ガレイ、天然コゴメ
、ユキワリ茸、オカヒジキ
やまがた地鶏
【 やまがたじどり 】
通年
在来種だからこそのおいしさを味わう
遊佐町で買われていた貴重な「赤笹系シャモ」をもとに生まれたやまがた地鶏。その肉は赤みを帯びて鶏臭さがなく、うまみ、コク、歯ごたえを味わえます。徹底した品質管理によって生まれたブランド地鶏の味をお楽しみください。
カサゴ、舌平目、ユキワリ茸
、山ミツバ、ミニトマト
パプリカ
【 ぱぷりか 】
げし
夏至
6/21ごろ
肉厚ジューシーな、庄内が誇る特産野菜
栄養価が高く、ビタミンCやEなどが豊富なパプリカ。肉厚で甘みがあり、ジューシーな色合いは料理にも彩を与えます。庄内でも生産者が多く、加工しても風味が損なわれず、パプリカ本来の味が楽しめると高い評価を得ています。
アジ、車エビ、ツユクサ
、ミズ、トマト、ズッキーニ
岩牡蠣
【 いわがき 】
しょうしょ
小暑
7/7ごろ
まろやかな甘みと旨みをレモンでいただく
「夏に食べるカキ」といわれるほど日本海沿岸の岩礁で育つ天然岩牡蠣は、春から夏にかけてが旬です。大型サイズの岩牡蠣にレモンを絞って口に含めば、潮の香りとともに感じるまろやかな甘みと旨みが口いっぱいに広がります。
イワナ、キス、オクラ
、キュウリ、ミョウガダケ、モロヘイヤ
沖田なす
【 おきたなす 】
たいしょ
大暑
7/22ごろ
丸かじりしてもおいしい人気なす
皮が薄く柔らかいため「丸かじりして食べられる」と人気が高い沖田なす。みずみずしい果肉は、なす特有の苦みやえぐみがなく、ほのかな甘みも感じられ、庄内だけでなく、内陸からのファンも多い逸品です。
鮎、スルメイカ、ツユクサ
、サヤエンドウ、ニンジン、シシトウ
民田なす
【 みんでんなす 】
りっしゅう
立秋
8/7ごろ
漬物にぴったり!手のひらサイズのかわいいなす
鶴岡市民田といえば有名なのが民田なす。手のひらに乗るくらいに成長したところを収穫したもので、卵型で果肉のしまりが良いのが特徴です。漬物やお菓子など様々な場面で登場し、夏の風物詩として親しまれています。
甘鯛、メジマグロ、ホウボウ
、スイカ、夕顔、ツルムラサキ
羊
【 ひつじ 】
通年
庄内自慢の最高品質の羊を召し上がれ
黒羽町で飼育されているサフォーク種の羊は、甘みとコクをもち、さっぱりとした後味の良さが特徴。羊には、麦、米ヌカ、トウモロコシなどの他に加工用だだちゃ豆の莢を与えるなど、質の高い食事や管理、設備が合わさったことで誰もがうなる味わい深い羊肉を生み出しました。
ヒラマサ、フグ、トビ茸
、ミズの実、ピーマン、ライ豆
だだちゃ豆
【 だだちゃまめ 】
はくろ
白露
9/7ごろ
深い甘みと旨みの、鶴岡を代表する在来野菜
くびれが深く二粒豆が特徴のだだちゃ豆は、茹で上がるとトウモロコシのような甘い香りが漂い、食べると甘みと旨みがどんどん口の中に広がります。鶴岡周辺の限られた地域でつくられることから「幻の枝豆」と呼ばれ、8月の旧盆から9月上旬までのごく短い期間のみ旬の味として楽しめます。
真子ガレイ、ホッコクアカエビ、栗
、マコモ茸、ブドウ、イチジク
平田
赤ねぎ
【 ひらたあかねぎ 】
しゅうぶん
秋分
9/23ごろ
鮮やかな赤が食欲をそそる平田赤ねぎ
鮮やかな紅色が特徴の平田赤ねぎ。生で食べると辛みがありますが、火を通すと柔らかな甘みを感じるのが魅力で、その味の良さ、見栄えの良さは多くのファンを生んでいます。
イワシ、ガサエビ、アケビ
、ブナの実、山イモ、スグリ菜
藤沢カブ
【 ふじさわかぶ 】
かんろ
寒露
10/8ごろ
まるで大根!? ピンクと白が可愛い名物かぶ
まるで大根のような見た目が特徴の藤沢カブ。上は濃いピンク、下は白という姿で、薄皮でぱりっとした歯ごたえとみずみずしさを持ち、柔らかな甘みを楽しめます。多くは漬物などに使われますが、生での風味も人気を呼んでいます。
タコ、タチウオ、ギンナン
、ブナシメジ茸、レタス、リンゴ
鮭
【 さけ 】
そうこう
霜降
10/23ごろ
清流が育んだ、余すことなく味わえる庄内の鮭
日本海に面する遊佐町は、鮭の孵化・放流事業が行われています。かつて庄内では、頭から内臓まで捨てることのない魚である鮭のことを、魚の代表として「ヨオ(魚)」と呼んでいました。どんがら汁、味噌粕漬け、昆布巻きなど多くの料理で味わわれています。
アオリイカ、イクラ、カヤの実
、モダシ茸、チンゲン菜、ゴボウ
宝谷かぶ
【 ほうやかぶ 】
りっとう
立冬
11/7ごろ
地元の人に愛され続ける希少な名野菜
かつて林業が盛んだった宝谷地区で、冬の保存食用に栽培されていた宝谷かぶ。青首の長いかぶで、太くしっかりとした肉質が特徴で、雪をかぶると甘みを増します。漬物や蕎麦の薬味として使われたりと地元の人に愛されています。
栗ガニ、ノドクロ、松茸
、キャベツ、むかご
温海かぶ
【 あつみかぶ 】
しょうせつ
小雪
11/22ごろ
生産者こだわりの伝統ある美味しさ
330年の歴史があるといわれ、伝統的な焼畑農法が続けられている温海かぶ。根の外皮の暗紫色が鮮やかで、中は白く、緻密な肉質と甘みを楽しめます。伝統を守り、本物のおいしさを守ろうとする生産者の強いこだわりが込められている逸品です。
ヤツメウナギ、ウマヅラハギ、山鳥
、天然舞茸、ダイコン、ズイキイモ
わわ菜
【 わわさい 】
たいせつ
大雪
12/7ごろ
ミニサイズに凝縮されたとろけるような甘み
小型の野菜が人気を集める中、一般的なハクサイに比べて片手で持てる程度に小さいわわ菜。固い筋がないため柔らかく、とろけるような甘みが特徴で、大変人気の高い野菜です。スープや鍋だけでなく、生でも食べることができるため、幅広い料理に活躍する野菜です。
アジ、岩ノリ、ツキノワグマ
、野ウサギ、雪中ハクサイ、カラシ菜
寒ダラ
【 かんだら 】
とうじ
冬至
12/22ごろ
冬に旨みを増す真ダラを味わい尽くす
庄内地方では、寒の入りから節分までの「寒」の時期に旬を迎える真ダラを寒ダラと呼びます。代表的な食べ方といえば、魚のアラ(どんがら)と野菜をたっぷり入れて煮込んだ「どんがら汁」。そのおいしさは庄内の風物詩として多くの人たちに親しまれています。
サバ、ブリ、タヌキ
、キジ、雪菜、ラ・フランス
アサツキ
しょうかん
小寒
1/5ごろ
独特の甘さや辛味を楽しむ庄内の冬の味
庄内の冬の味覚として親しまれているアサツキ。独特の甘さの中に感じる苦みや辛味、しゃきしゃきした食感は好評で、手間暇かけて育てられたアサツキは高い評価を得ています。アサツキ本来の味を楽しめるおひたしはもちろん、天ぷらやお吸い物、炒め物など様々な料理で活躍します。
ズワイガニ、ナメタガレイ、カルガモ
、真鴨、水菜、ブロッコリー
赤根ホウレンソウ
【 あかねほうれんそう 】
だいかん
大寒
1/20ごろ
冬に増した甘みを楽しむ赤根ホウレンソウ
葉にギザギザの切れ込みがある日本在来種で、軟らかくてアクが少なく、旬を迎える秋から冬にかけて、非常に甘くなるのが特徴の赤根ホウレンソウ。甘みを最大限に楽しむのにおすすめなおひたしで召し上がると格別です。
アブラツノザメ、ヤリイカ、バイ貝
、カルガモ、栽培ウド、豆モヤシ
掘込せり
【 ほりこみせり 】
りっしゅん
立春
2/3ごろ
冬の鍋料理に欠かせない掘込せり
山形市前明石地区を中心に約70年の歴史があるとされる掘込せり。春の七草のひとつとして七草がゆや納豆汁、鍋料理などに使われ、カラダが温まる料理に欠かせない存在です。豊富な地下水を利用して生産され、その食感と香りの良さは格別です。
大羽ガレイ、ズワイガニ、仔鴨
、山鳥、赤根ホウレンソウ、豆モヤシ
うるい
うすい
雨水
2/18ごろ
高栄養価×歯ごたえが魅力の春の恵み
山菜の中でもビタミンCが一番多く含まれているといわれる、うるい。その栄養価はもちろん、しゃきしゃきとした歯ごたえも人気があります。さっと火を通しておひたしや天ぷらだけでなく、味噌汁の具にするなどの普段使いにも最適な、身近な山菜です。
アオサ、キツネダラ、サルエビ
、軟白ウド、カリフラワー、雪菜
庄内豚
【 しょうないぶた 】
通年
全国からファンが多いこだわりの豚
田圃への良質な堆肥の還元や、農耕に使うなどの目的で畜産や酪農業が盛んになった庄内。中でも養豚は、ブランド豚がいくつか誕生するほどに高品質な味へのこだわりがあり、おいしいかつ低コレステロールな庄内豚は、全国にもファンが絶えません。
沖ギス、キバサ、サワラ
、カタクリ、フキノトウ、アスパラソバージュ
おとめ心
【 おとめごころ 】
しゅんぶん
春分
3/20ごろ
香り豊かな甘みと酸味のバランスを楽しむ
庄内の気候風土に適した新しいイチゴとして栽培されたおとめ心。糖度が高いだけでなく、酸味とのバランスが絶妙な風味が特徴です。光沢がありしっかりした食感を楽しめる果実は、生食だけでなく、アイスなどに加工しても豊かな香りとともに楽しめます。
アイナメ、柳ガレイ、黒鯛
、野カンゾウ、野アザミ、アマドコロ
鶴岡の食文化の特色は、
豊かな自然が育む多様な食材
「生きた文化財」といわれる在来作物たち。
二十四節気いつきても、たくさんの旬が出迎えてくれる
食材の宝庫なのです。
たくさんの旬食材を使った、
新しく美味しいメニューを用意しているぞ。
鶴岡のグルメをぜひ味わいにきてほしいのだ!